室生犀星
中学の時、音楽の先生(大宅寛先生)が担任で、彼は室生犀星が大好きでした。
犀星の生い立ちや作品に関して、たくさんの話をしてくれました。
犀星は金沢の犀川の近くで生まれ育ち、「犀川」という詩を残しています。
大宅先生は、その詩に曲をつけ、あたしたちは混声四部で合唱しました。
「美しく川は流れたり その畔に我はすみぬ 春は春 夏は夏の花つける
岸辺に座りて こまやけき ほんの情けと愛とを知りぬ 今もその川の流れ、、、」
この詩から、いつかこの目で犀川を見たいとずっと思っていて、ついに行って
来ました。
まぁ、なんというか、今は普通の川なのですが、犀星の時代にはこんなに整備
されていなくて、もっと情緒があったに違いありません。
ボランティアのガイドさんに2時間かけて、犀星をはじめとする金沢の文学者
たちのゆかりのある場所を案内してもらいました。
桜が8分咲きで、どこへ行ってもいろんな花がいっぱいで、お天気にも恵まれ
贅沢な散策でした。
最後は室生犀星記念館をゆっくり観覧して、ガイドさんのお陰で本当に有意義な
時間を過ごすことができました。
犀星に限らず読んでみたい作品、読み返してみたい作品もいろいろできたし。
しかし、あたしは日本史が大の苦手で興味がなく、恥ずかしいことに驚くほど
何も知らないのです。
こうして知らない土地を訪れるたびに、歴史に関する下地があれば、もっと
もっと旅が楽しめるんだろうなぁと、勉強しなかったことが悔やまれます。
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